2016年度からリンパ浮腫への治療が「リンパ浮腫複合的治療料」として保険収載されました。これにより、一定の条件を満たした場合のみですが、リンパ浮腫を抱える方々が医療保険を利用して、専門的なリンパ浮腫治療を受けることできるようになりました。このリンパ浮腫複合的治療料を算定するためには、様々な条件を満たす必要があります。
◇ リンパ浮腫複合的治療料(H007-4)
(1)当該保険医療機関に、次の要件を全て満たす専任の常勤医師1名以上及び専任の常勤看護師、常勤理学療法士又は常勤作業療法士1名以上が勤務している。
ア. それぞれの資格を取得後2年以上経過している。
イ. 直近2年以内にリンパ浮腫を5例以上経験している。
ウ. リンパ浮腫の複合的治療について下記(イ)から(ハ)までの要件を全て満たす研修を修了している。
※座学の研修を実施した主体と実技を伴う研修を実施した主体が異なっても、それぞれが下記(イ)
から(ハ)までの要件を全て満たしていれば差し支えない。
(イ) 国、関係学会、医療関係団体等で、過去概ね3年以上にわたり医師、看護師、理学療法
士又は作業療法士を対象とした教育・研修の実績があるものが主催し、修了証が交付される
ものである。
(ロ) 内容、実施時間等について「専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱」(厚生労働省委
託事業「がんのリハビリテーション研修」リンパ浮腫研修委員会)に沿ったものである。
※医師(専らリンパ浮腫複合的治療に携わる他の従事者の監督を行い、自身では直接治療を行わないものに限る。)については、座学の研修のみを修了すればよい。
(ハ) 研修の修了に当たっては原則として試験を実施し、理解が不十分な者については再度の受講等を求めるものである。
上記の全ての条件を満たす研修については、リンパ浮腫研修運営委員会により毎年評価が行われ、委員会が規定した基準を満たした研修が「専門的なリンパ浮腫研修」として認定されます。当団体主催の研修は、座学・実技双方の基準を満たした研修として正式な認定を受けています。
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